住宅履歴情報(いえかるて)の普及・啓発セミナー「住宅履歴の利活用による暮らしアップ!」が7月17日(土)に、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催される。事前登録制で入場は無料。主催は住宅履歴管理システム「SMILE ASP」を開発した構造計画研究所を中心に設立された有限責任事業組合住生活情報マネジメント企画。今年5月に発足した一般社団法人住宅履歴情報蓄積・活用推進協議会などが後援する。
セミナーのプログラムは、東京大学生産技術研究所所長の野城智也教授がイントロダクション「住宅履歴は“蓄積”から“利活用”へ」のあと、東京大学生産技術研究所エネルギー工学連携研究センターの荻本和彦特任教授が「エネルギーを賢く使う暮らしの工夫〜私たちとスマートグリッド〜」と題して講演するほか、ワークショップ「体感!住宅履歴(いえかるて)の利活用」を開催する。
問い合わせ・申し込みは下記のホームページから。https://kke.smartseminar.jp/public/seminar/view/85
2010年度から再スタートした「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」(委員長・鈴木 祥之・立命館大学立命館グローバル・イノベーション研究機構教授)がメールマガジンを8日に創刊した。公開のフォーラム、シンポジウム、実験などのおしらせなどの情報発信を積極的に行うことで社会的な関心を高め、伝統構法が直面する危機的状況の打開をめざす。メールマガジンの編集や委員会事務局は、NPO法人緑の列島ネットワーク(理事長・大江忍氏)が担当する。
鹿島の技術者たちで執筆した講談社ブルーバックス「図解超高層ビルのしくみ」が発刊された。私も、多少お手伝いしたこともあって、鹿島から本が送られてきた。1968年に日本初の超高層ビルである霞ヶ関ビル(鹿島施工)が完成して40年が経過し、高さ100メートルを超えるビルは国内では750棟余りとなった。しかし、世界では500メートルを超える超高層ビルが次々に建設され、世界最高のブルジュ・ハリファ(ドバイ、2010年竣工)の高さは828メートルに達する。
日本でも大林組が工事を進める東京スカイツリー634メートル(2011年12月竣工予定)の現場は観光名所となっている。なぜか、人は高い建物に魅かれてしまうようだ。私もハザマが施工した452メートルのペトロナスツインタワー(マレーシア、1998年竣工)に上ったことがあるが、さすがに窓の外のデッキに立って下を見たときには足がすくんだ。
2004年に完成した508メートルの台北101(熊谷組施工、台湾)がしばらく世界一の超高層ビルの座にあった。日本では、1993年に完成した横浜ランドマークタワー(大成建設施工)の296メートルがトップ。せっかく出版したばかりの本に水を注すつもりはないが、霞ヶ関ビルのあと鹿島の名前があまり出てこない。ちょっと寂しい感じもする。
不動産コンサルタント会社のさくら事務所(社長・長嶋修氏)からシンポジウムの案内状が届いた。ツイッターから始った不動産・建設業界有志による業界革新プロジェクト「ハ会」実行委員会主催で、ストック型社会にあるべき中古・新築・賃貸・都市の姿を考えるシンポジウムを4回シリーズで開催。第1回は6月22日(火)19時から、会場は渋谷シダックスホール、テーマは「『VIVA!中古』〜ストック型社会を阻害する既得権益の撤廃」。入場料は1000円で、当日はツイッター、UST中継で全国から意見を付けつける予定。
基調講演は齋藤広子明海大学教授、パネルディスカッションには、さくら事務所の長嶋氏のほか、ブルースタジオ、リビタ、リクルート住宅総研などからパネリストが参加し、ゲストパネラーには日本不動産ジャーナリスト会議会員の本多信博・住宅新報論説主幹も出席する予定。 参加申し込みは「ハ会」のページから。
「スキル管理のためのグループウェアを開発した札幌市のソフト会社の人が来るので集合!」―IT記者会代表の佃さんからお呼びがかかり、ITリーダーズの田口さん(元日経コンピューター編集長)、情報産業新聞編集長の佐藤さん、BCN(ビジネスコンピュータニュース)記者の木村さんと私が虎ノ門のオフィスに集った。人事管理ソフトなどは世の中たくさんあるが、技術者のスキルを管理してスキルアップにつなげるような「統合スキル管理ソフト」はありそうでなかったという話。ウイン・コンサルが自社の技術者向けに開発したのものを、SaaS型でビジネス展開をめざす。
◆統合スキル管理(OMSaS)の紹介ページ:http://w3.winc.co.jp/saas/omsas_hp_contents.htm
建設業界でも、建設共通パスを使って就労履歴管理システムを構築しようという話が進んでいるが、技術者や技能者のスキル管理はどのように行っているのか?建設共通パスでは各種資格の有無などを記録できるようにするようだが、正しく情報が登録されているかどうかをチェックする仕組みも必要だろう。OMSaSは、スキル項目などをいろいろ設定できるので、IT技術者だけでなく、建設業の就労履歴管理に組み込んでみても面白そう。技術者・技能者とのコミュニケーションツールとしても利用できそうだ。