鹿島の技術者たちで執筆した講談社ブルーバックス「図解超高層ビルのしくみ」が発刊された。私も、多少お手伝いしたこともあって、鹿島から本が送られてきた。1968年に日本初の超高層ビルである霞ヶ関ビル(鹿島施工)が完成して40年が経過し、高さ100メートルを超えるビルは国内では750棟余りとなった。しかし、世界では500メートルを超える超高層ビルが次々に建設され、世界最高のブルジュ・ハリファ(ドバイ、2010年竣工)の高さは828メートルに達する。

 日本でも大林組が工事を進める東京スカイツリー634メートル(2011年12月竣工予定)の現場は観光名所となっている。なぜか、人は高い建物に魅かれてしまうようだ。私もハザマが施工した452メートルのペトロナスツインタワー(マレーシア、1998年竣工)に上ったことがあるが、さすがに窓の外のデッキに立って下を見たときには足がすくんだ。

 2004年に完成した508メートルの台北101(熊谷組施工、台湾)がしばらく世界一の超高層ビルの座にあった。日本では、1993年に完成した横浜ランドマークタワー(大成建設施工)の296メートルがトップ。せっかく出版したばかりの本に水を注すつもりはないが、霞ヶ関ビルのあと鹿島の名前があまり出てこない。ちょっと寂しい感じもする。

お問合せ・ご相談はこちら

「未来計画新聞」は、ジャーナリスト千葉利宏が開設した経済・産業情報の発信サイトです。

お気軽にお問合せください_

有限会社エフプランニング

住所

〒336-0926
さいたま市緑区東浦和

日本不動産ジャーナリスト会議の公式サイト

REJAニュースサイト

IT記者会の公式サイト