住宅を得意とする建築家3人で運営する「
AtoA・project
」による「建築家が選んだ建築家展」の第5回目「いい階段=いい家」が、6月23日(水)から7月3日まで、東京・銀座のタチカワ銀座スペース
Åtte
(オッテ)で開催される。毎回、4人の建築家が登場し、作品を展示して来場者と対話する催しだが、今回は東京理科大学H研究室の後輩である古谷雄一氏が参加するので、案内はがきが届いた。
 古谷君とは何度も一緒に酒を酌み交わしているので、彼の人間性や性格の良さには太鼓判を押す。今年4月に新宿御苑から、地元の新逗子駅前に事務所「雄設計室」を移転してオープンしたばかり。ホームページを見ると、最近は保育園の設計も手がけているようだ。ぜひ応援してほしい建築家である。
■雄設計室:
http://you-1.net/

 建築設計事務所シーラカンス アンド アソシエイツの代表で、東京理科大学理工学部建築学科教授の小嶋一浩氏が、2011年度から横浜国立大学教授に就任することが明らかになった。売れっ子建築家の小嶋さん人気で、千葉県野田市にある理工学部建築学科をめざす学生も増えたと言われるだけに、後任を含めた新体制をどうするかが注目される。

 小嶋さんとは残念ながら面識はないが、理大OBなのでたまたま情報が入ってきた。対外的にオープンにして良い情報と聞いたので、ブログで取り上げさせてもらった。少子化と国内建築需要の減少が進むなか、大学でも学生に人気のある教授の招聘合戦が今後ますます活発化するのではないかと思ったからだ。

 小嶋研究室は、意匠系をめざす学生にとっては憧れの研究室で、優秀な人材が数多く集っていた。今年3月に開催された第8回「せんだいデザインリーグ卒業設計日本一決定戦」で優勝した学生も、「トウキョウ建築コレクション 2010 全国修士設計展」で西沢立衛賞を受賞した修士生も、いずれも小嶋研だった。おかげで随分と、理大建築も有名になった。

 現在、東京理科大学理工学部建築学科の教授・准教授は12人体制。うち意匠・計画系が5人で、今後2、3年で意匠系の2人の教授が定年で退官する予定だった。今回、小嶋さんの移籍で、意匠系教授陣が一気に入れ替わることになり、やはり学生を惹きつけるために名の知られた建築家の招聘に動かざるを得ないかもしれない。

 横浜国大は、有名建築家の山本理顕教授がそろそろ定年の時期を迎える頃だが、北山恒教授、西沢立衛准教授らに、小嶋さんが加わると、意匠系はかなり豪華な布陣。横浜国大でも小嶋効果がどのぐらい発揮されるかが興味深いところだ。

 自邸(1999年8月完成)を設計してくれた大学同期の建築家・神成健氏からホームページ開設のメールが届きました。「建築人」シリーズで、真っ先に取り上げなくてはならない建築家なのですが、作品を見に行くチャンスがなく、伸び伸びになっていました。ホームページには私の自邸も掲載されていますので、ぜひ、ご覧ください。また、彼がデザインを手がけた那覇港沈埋トンネルの換気塔
=写真=
も送ってくれたので紹介します。撮影は竹中工務店から建築写真家として独立した勝田尚哉氏で、大学の一年後輩です。
神成建築計画事務所http://www.kannari-archi.com/
勝田尚哉写真展「築く」(2009年8月コニカミノルタプラザ)http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2009august/gallery_c_090817.html
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 「サンカクスケール(略称・サンスケ)」という名称の建築家ネットワークが誕生しました。H研究室OBの

佐山希人

氏が中心になって準備を進めてきた展示会「建築家ト家ヲ創ル」(7月11日〜18日、創造空間9001=旧東急
桜木町駅舎)が最初のイベントで、9人の建築家が参加して作品を展示しています。これまでも建築家のネットワークはありますが、

サンスケ

では建築家との家づくりを出来るだけ判りやすく紹介する案内窓口として活動していくようですので、ぜひ応援してください。
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 テレビ朝日の「大改造!!劇的ビフォーアフター」は、突っ込みどころ満載のテレビ番組です。「おいおい、そこまでは、やらんだろう」というベタな演出も好評のようですね。番組に出演する匠(建築家)たちは、かなり気恥ずかしい思いをしていると思うのですが…。6月21日放送の番組に、H研究室の後輩である中尾英己氏が出演しました。OB会で会うと結構アツイ男なのですが、テレビでは少し抑えて落ち着いた雰囲気を出していました。リフォーム後の外観、内装もいろいろな制約がある中できれいな仕上がりだったと思います。ぜひ注目してください。写真=左はテレビ出演中の中尾英己氏、右はもう一人の匠、滝澤俊之

 建築は詰まるところ”ヒト”である。自動車や家電製品のように出来上がった”モノ”を買うわけではない。まだ影も形も出来上がっていないものを注文する。判断する材料は過去の実績などだが、最後は相手が信頼できるかどうか―。そんな建築人をどう見つけ出すかは、建築主にとって頭の痛い問題だ。私自身、建築のセンスがないと思って新聞記者になったぐらいだから、建築そのものを紹介するのは気が引ける。ただ、自分が「信頼している建築人」というのなら別。単なる”エコヒイキ”と言われそうだが、私の知る建築人をブログで紹介してみたい。

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