未来計画新聞を創刊して1周年を迎えました。ご覧いただきありがとうございます。記事もあまり頻繁に更新できていませんが、今後ともご愛読いただきますようお願いいたします。ほぼ同じ時期に私が所属する日本不動産ジャーナリスト会議でもブログを使って公式サイトを立ち上げ、こちらも私が管理してきました。実際にブログを運営してみてメディアとして面白い存在であることは判りましたが、どう運営していけば良いものか?まだしばらくは試行錯誤が続きそうです。
 なお、半期ごとに発行してきた活動報告葉書の上期号はお休みします。今後はインターネットでの報告と葉書発行を交互に行っていきますのでご了承ください。
未来計画新聞の1年を振り返ると…
 未来計画新聞に掲載したオリジナルの記事・コラムはこの1年で30本でした。建設関係が最も多い14本、住宅・不動産で4本、IT関係で8本、コラム4本という内訳です。このほかに他の媒体に掲載したものを転載したり、リンクしたものが74本。内訳は建設関係が28本、住宅・不動産が6本、IT関係が40本となりました。
 サイトの訪問者数は、スタート当初の2006年7月=170、8月=294、9月=604、10月=956、11月=918、12月=1140、2007年1月=1052、2月=1112、3月=1163、4月=1435、5月=1727、6月=2116で、合計1万2687件という結果でした。
 新聞の発行部数はどの新聞社も水増ししているのが実態です。広告収入に影響があるという理由で、実際の数字をオープンにすることが禁止されていました。そのことは内心、忸怩たるものがあったのですが、インターネットの世界はオープンで判りやすいのが魅力です。
 何とか1年目で訪問者数1万件を突破できたのは、あるコンテンツが稼いでくれたからです。それは、建設関係のコンテンツではなく、診療報酬改定にともなって電子カルテの問題を取り上げた
「医療IT化に向けて診療報酬に電子化加算を新設―地域連携による情報の共有化も後押し(2006-03-13=BCN掲載)」
でした。半年以上も前に書いた記事をBCNのご好意で転載したのですが、昨年9月以降、毎月100件以上のアクセス数がコンスタントにあり、今年3月までは不動のトップ。現在もコンスタントなアクセスがあります。
 この医療ITの記事からトップの座を奪ったのが、今年4月に掲載した
「建設業再生のシナリオを考える―ゼネコン再編の第二幕は始まるのか?(2007-04-10,13,15)」
でした。私としても、少々力を入れて執筆した記事なので、多少は読んでくれるかと期待していたのですが、4、5、6月と毎月100件以上の訪問者があります。
 月間訪問者数が2000件を突破した6月は、トップが
「清水建設の社長交代会見―攻めの経営への脱皮は?(2007-05-10)」
の149件、2位が
「大林組トップ交代に見る同族経営のコーポレートガバナンス(2007-06-04)」
の121件、3位が「建設業再生のシナリオを考える―ゼネコン再編の第二幕は始まるのか?(2007-04-10,13,15)」の119件と、トップ3がいずれも建設関係となりました。建設関係者の読者も多少増えてきたのかのかもしれません。
 隠れたヒットコンテンツもありました。ベスト3に入ることはないのだが、コンスタントにアクセスがあるのが、不動産登記法改正に関する記事です。100年振りの大改正となっただけに、やはり司法書士や不動産業者など実務関係者が読んでくれているのかと思います。
記事をどう書き分ければ良いのか?
 記事を書くのが私の商売です。いくら自分のブログに書いても、それで収入を得られるわけではないのが悩ましいところでした。依頼されて取材した場合には、その記事が掲載される前に、取材内容をブログに書くわけにもいきません。面白いネタを取材した場合も、まずは売ることを先に考えるので、その前に商品をブログに露出することもできず…。結局、売れ残って、それならブログに書いておけば良かったと思うこともしばしばです。
 6月20日に施行された改正建築基準法の話も、4月ぐらいからあちらこちらを取材して回っていました。しかし、最初の記事を日経BPに掲載するという約束になっていたので、その記事がまとまるまではブログに書くわけにもいきません。結局、7月5日に掲載されるまでの2か月以上、タイムリーに話題をブログで提供することができませんでした。
 逆に有料原稿の締め切りに追われて、ブログを更新できずに、タイミングを逸して書きそびれたネタもありました。ブログは基本的に日記なので、その日体験したことや考えたことを軽く書けば良いとも思うのですが、それなりに面白い記事にしようとすると書き込まざるを得ないし、だからと言って軽々しく「誰に会った」など書くわけにもいきません。
 改正建築基準法の取材の時も、建築業界関係者にいろいろと話を聞いて、それを国土交通省の幹部にぶつけると「誰がそんなことを言っているのですか!」と何度も聞き返される場面も。もちろん誰が言ったかは絶対に漏らすわけにはいかないのですが、ブログに自分の行動を書けば、誰が言ったかを推察される危険もあります。
 現状ではブログだけで商売になるわけでもないので、何をブログのコンテンツとして露出していくのかは、今後も悩み続けることになりそうです。
ブログを始めるもITスキル向上で悪戦苦闘は続く
 昨年7月にブログを2つ立ち上げて、その苦労話を(財)地方自治情報センター(LASDEC)の月刊誌のエッセーに書いたら、その話を記事に書いてほしいと言う依頼が舞い込んできました。LASDECが入居するビルのオーナーでもある全国町村議会議長会と全国市議会議長会が共同編集している地方議員向け研修誌「
地方議会人
」という雑誌からです。
 最近では、地方議員のなかにもホームページやブログを開設している方が増えています。いまも参議院選挙の真っ只中ですが、いくら街宣カーから名前を連呼されても、それだけで候補者をどうやって選べば良いのでしょうか?立候補者の主張や考え方、これまでの活動実績、そして選挙公約のマニフェストなどの情報を、簡単に有権者が見ることができるのが本来の姿でしょう。
 地方議員も、若い世代の方々はITスキルがあるので、ブログも簡単に立ち上げ、情報更新も携帯電話を使って行っています。しかし、ベテラン議員はITと言われてもチンプンカンプンの方も少なくないようです。とは言え、これからの時代、ブログぐらい開設する必要があるとの意識はあり、そんなシニア世代の議員向けにブログ活用講座の原稿を書いてほしいとの依頼でした。
 企画の趣旨に賛同して引き受けてみたものの、ITの専門家でもなく、そんな原稿を書いたことがありません。ブログの必要性や基礎知識程度は書くことはできても、実際にどうやってブログを立ち上げて運用すればよいかは、私の経験で得た狭い知識で書くしかありません。いつも綱渡りで、自分でもブログの知識をあちらこちらから仕入れながら書いているのが実情です(これまでに7回連載して、あと5回分もあるのですが…)
 一計を案じて、パソコンで電子メールも使ったことのない60歳前後の地方議員の方を紹介していただいて、実際にブログを立ち上げる手伝いも始めました。ところが議員の選挙も迫っていて、作業がなかなか前に進みません。これまでITとは無縁だったベテラン議員の方をその気にさせるのは並大抵のことではないことを実感しています。
 ブログを立ち上げれば、良いものにしたいという欲も出てきますし、ITに疎いベテラン議員の方にも手軽にITを活用してもらえるようにサポートしたいと思うのですが、私自身にITスキルが不足しているのが致命的です。現在は未来計画新聞は「あきばれネット」に、日本不動産ジャーナリスト会議の公式サイトもITに詳しいボランティアの方にお願いしていて、私がブログそのものの構造やデザインをカスタマイズすることはできません。
 ITスキルについては、「パワーポイントでプレゼンテーション資料を簡単に作れるようになりたい」とか、「エクセルでブログデザインの資料を作りたい」とか、「ホームページビルダーを使ってブログをカスタマイズしたい」とか、いろいろ考えているのですが、どれも頓挫したまま。諦めずに取り組んでいこうと思っていますが、本業の記事執筆が最優先ですし…。
 今後と、引き続きご支援をお願いいたします。

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