未来計画新聞を創刊して2周年を迎えました。ご覧いただきありがとうございます。相変わらず月2〜3回程度しか、記事を更新できていない状況ですが、今後ともよろしくお願いいたします。掲載記事が少ないにも関わらず、毎月2000以上の訪問があって、1万ページ前後の閲覧ページ数を維持できていることに感謝しています。未来計画新聞への記事掲載以外の活動を含めて、この1年を振り返りってみたいと思います。

未来計画新聞の1年の実績

 未来計画新聞に掲載したオリジナルの記事・コラムは、この1年で27本でした。前年から3本減りました。建設関係が9本、住宅・不動産6本、IT関係7本、経済コラム4本に、20年前の未発表原稿1本という内訳です。再掲載した記事は15本でした。

 サイトへの訪問者数は、07年7月=2611、8月=2435、9月=2323、10月=2413、11月=2349、12月=2029、1月=2454、2月=2400、3月=2504、4月=2635、5月=2930、6月=2842でした。合計29,925人という結果となりました。

 どの記事のページビューが多いかは、集計するのが大変なので分析していませんが、確実にトップなのは、昨年7月に掲載した記事「【建設】上場ゼネコン初の倒産から10年―建設業の構造改革は進んだのか?(2007-07-18)」でした。上場ゼネコンの不良債権問題の対応表を掲載したことで、史料価値が評価されたためと思われます。

 1年目に引き続きアクセス数が多いのが、医療ITに関する記事です。多少、内容が古くなっているはずなのですが、検索エンジンなどを通じて訪れる読者が多いようです。医療制度への関心が高まっているだけに、この分野の情報発信を強化する必要があるかもしれません。

未来計画新聞以外にも記事は書いているのですが…

 フリーの仕事は、ゼネコンと同じ請負ビジネス。個人営業なので、ゼネコンのように営業マンを抱えて仕事を取るなんて真似はとてもできませんので、依頼された仕事は何でも対応するのが基本です。

 記者の仕事は、どんなテーマを追いかけるにしてもいろいろな人に出会い、新しい話を聞けるので面白いのですが、それを発注者が期待する内容と品質に文章にまとめ上げるのには神経を使います。ブログでは、かなり辛らつな内容の記事も書いていますが、大半は客観的な取材内容や相手の人となりを紹介しているものとなりました。

 2007年7月〜08年6月までに署名入りで行った主な仕事は下記の通りでした。

姉歯事件が生んだ改正建築基準法に「役人が焼け太りするだけ」との声(日経BP社総合サイトニュース解説:2007-07-05)
・<宮崎県宮崎市>住民基本台帳カード、累計発行枚数が10万枚を突破―人口普及率3割を達成した秘密を探る(月刊LASDEC:07年8月号)
・<シリーズ風を起こす>3回(少年野球審判員の遠矢さん、熱海コンシェルジェの秋田さん、書評ブログの戸崎さん)(財団法人地方公務員等ライフプラン協会機関紙「ALPS」10月号、12月号、2月号)
・<新潟県長岡市>住民に役に立つ防災情報の発信をめざして―震災時にインターネットはどう活用されたのか(月刊LASDEC:07年10月号)
・連載「現代の防人」18回(フジサンケイビジネスアイ11〜3月)防災関連技術の研究者らを紹介
・ゼネコン現場破壊(週刊東洋経済:08年1月19日号)
・<大阪府富田林市>航空写真を基盤としたGISを活用して課税対象の家屋を調査―公平性確保と税収アップに貢献(月刊LADEC:08年2月号)
・インターネット公売/公金収納の現在(日経BP社ITPro:2008年3月28日)
・「住宅」最新データで読む産業と会社研究シリーズ(産学社:2008年4月)
・ゼネコン壊滅(週刊エコノミスト:08年6/3号)
・<内閣官房IT担当室>ワンストップ電子行政サービス等の実現に向けて「IT政策ロードマップ」を策定−電子私書箱、社会保障カードも2011年導入へ(月刊LASDEC:08年6月号)

 ちなみに<風を起こす>シリーズで取材した戸崎さんは、今年4月から千葉県庁の広報担当に。毎日更新する書評ブログ「戸崎将宏の行政経営百夜百冊」は本好きの方には参考になると思います。

講演やインタビューなどの活動も

 日本IBMの企業サイトに掲載されているメーンコンテンツ「Ideas from IBM」シリーズのインタビュワー(もちろん記事も執筆)として登場しています。環境問題から教育問題まで幅広いテーマで専門家に話を聞くというシリーズで、日本IBM最高顧問の北城恪太郎氏を始め、1年間に16回のインタビューを行いました。内容的にもタイムリーなものが多く、建築設計会社で労務担当をしている大学の後輩も、熟年労働者活用に関するインタビューは大いに参考になったようです。

 たまに講演を依頼されるのですが、正直言って人前でしゃべるのは大の苦手です。こんなことを書くと、今後は講演依頼が来なくなるかもしれませんが、今年も依頼していただいた方の期待を裏切る出来の講演もあったので、そのことは正直に書いておきたいと思います。やはり建設関連テーマの方が話しやすいかもしれません。

 多少、言い訳をすると、ジャーナリストの私に求められるのはタイムリーな話題の講演なので、毎回、全く新しい内容を書き下ろすことになります。講演を中心に活動している人は、話の組立や内容などを調整しながらブラッシュアップすることも可能でしょうが、一発勝負となると練習する時間する余裕もあまりなく、話が途中で飛んでしまって支離滅裂になることも…。記事を書くことと、講演で話すことは全く別物だということを痛感します。

ちなみに、この1年間に行った講演は次の通りでした。
・公共工事CALS/EC不要論―これからの建設ITに求められるもの(日本土木工業協会CALS/EC委員会:07年7月)
・建設業に求められる企業戦略とは何か?(建設山水会勉強会:08年1月)
・住生活基本法が示す10〜30年後の不動産業界(東京都宅地建物取引業協会八王子支部総会:08年2月)
・建築業の構造破壊が始まる!―建築基準法改正の衝撃(壁装研究会定期総会講演会:08年3月)

 建設山水会は、大手、準大手、中堅ゼネコンの経営企画部門の若手担当者による勉強会でした。07年11月に竹中工務店の社内報向けに執筆した「建設業の未来を考える―急がれる建設2次市場とサービス化への対応」と題した長編コラム(約7000字)がきっかけで、講演依頼があったものです。

 日本不動産ジャーナリスト会議(REJA)の事務局業務やホームページの運営も忙しくなっていますし、来年のREJA設立20周年に向けて記念行事の準備にも取り組むことにしています。有限中間責任法人IT記者会も、社団法人化する準備を進めており、私も監事に就任することになるようです(本人はあまりよく判っていない…)。

 そのほか、匿名で請け負っている記事執筆もいろいろとありますが、なかなかわが暮らし楽にならずで、女房には迷惑のかけ通しです。もともと安い原稿料に、原油価格高騰を転嫁するわけにも行きませんし…。

 未来計画新聞もいよいよ3年目に突入です。今後とも、積極的に情報発信していきたいと考えていますので、ご支援よろしくお願いいたします。

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