建築家・高橋修一氏が代表を務める住宅設計集団「住まい塾」が2017年の活動計画を公表した。設立35年を迎える今年も、月1回の勉強会、年3回の見学会を東京、大阪で開催する。第一回の勉強会は、2月12日(日)13時から住まい塾東京本部=写真=で、テーマは「住まい塾:運動の理念と活動 〜 いい家を作る基本原則とは 〜」。詳しくはこちらから。

 住まい塾からは、定期的に勉強会や見学会の案内が送られてくる。筆者の大学同期の政谷悦子氏が住まい塾で設計活動を続けており、代表の高橋氏にも何度か取材させていただいた。

 以前に住まい塾がつくる住宅を「富裕層向けの高級住宅」と書いて、高橋さんからはお叱りを受けた。とは言え、住まい塾がめざす家づくりを分かりやすく説明するのは難しい。百聞は一見に如かずで、見学会や勉強会に参加してもらうのが最善だろう。

 最後に高橋代表のメッセージを紹介する。

「ほんとうに住みたい家づくりにチャレンジしてほしい」

 皆さんに、ぜひお伝えしたいことがあります。それは“夢と熱意があればできる!”ということ。

 改めてこうしたメッセージを送るのは、実際に建った《住まい塾》の家や雑誌に掲載された写真、或いはHPを見ただけで、“いいけれど、我々には縁がない…我々にはとても建てられない…”と直感的に思ってしまうようなのです。

 こうした傾向は、ネット上で「高級ブランド《住まい塾》」といった扱いを受けるところにも表れています。

 《住まい塾》は活動当初より、特別な人だけが建てられる住宅をめざしてきたのではありません。いつわりの素材を極力使わず、職人達が長い間守り育ててきた伝統の技を現代に生かすことを基本においていますから、確かに安い住宅ではありません。

 しかし、多くの人たちが夢と熱意をもて取り組めば実現可能なようにと、これまで努力を重ねてきたのです。 この基本方針は、現在も全く変わっていません。

 訓練された設計者、職人達とスクラムを組んで“自分の本当に住みたい家づくり”にもっともっとチャレンジしてほしいと思います。

 それはきっと可能となるからです。

(了)

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