【編集後記】約2週間の入院治療から無事に帰還(2006-12-29)

 大きな病気や怪我には無縁だと思い込んでいたら、今月始めに急性膿胸を発病、生まれて初めて入院・手術を体験する羽目になった。14日に入院して、年末ぎりぎりの29日に何とか退院。気持ちも新たに、2007年を迎えることができそうだ。

 今年8月に受けた定期健康診断では全く異常がなかった身体に異変が生じたのは、11月29日のこと。急に胸に痛みが生じた。以前にペルペス(帯状疱疹)を患い、そのとき以来、たまに肋間神経痛の症状が出ることがあったので、今回も同じだろうと思い、しばらく様子を見ることにした。

 しかし、12月6日には痛みを我慢できなくなり、行きつけの個人病院に行って診察。痛みを緩和する薬を処方されて、またしばらく様子を見ることになったが、11日には痛みで一睡もできない状況となって、再び12日に個人病院で診察。そこで初めてレントゲン写真を撮影したところ、左肺の半分以上が白くなって水が溜まっていることが判明。血液を採取して、結果が出る週明けに「また来てください」と帰されてしまった。

 もう、悠長に血液検査の結果を待ってられるような痛みではない。呼吸器科のある自宅近くの総合病院を探して14日に診察してもらった結果、そのまま入院ということに。しかし、その総合病院の呼吸器科には、内科系の医師しかおらず、肺に溜まった水を抜くなど外科的な処置で手間取ることになった。

 入院当日に、部分麻酔を打ちながら水の溜まっている胸空内に注射器を打ち込んだのだが、2回続けて失敗。胸の一部を切開してチューブを差し込むことにしたのだが、胸膜の炎症が酷くて、思うように差し込めない。翌15日に、もう一度チューブの挿入を試みたが、上手く行かず、別の場所から注射器を挿入して、ようやく500CC程度の水を抜くことができた。

 だが、胸の痛みは治まらない。レントゲン写真を取っても、まだ大量の水が残っている。週が明けて18日、年内に手術可能な呼吸器外科の病院を探し始めてくれたが、見つからない。「外科の医師の協力も得てもう一度、チューブを挿入したい」との申し出を受けて、19日に手術を行い、様子を見たものの、期待した成果は出なかった。

 今度は医師も手当たり次第に呼吸器外科のある病院に電話をかけて交渉してくれたようだ。21日の昼に、東京都新宿区にある社会保険中央総合病院が受け入れを応諾。すぐに救急車が手配され、これまでの資料一式を持って担当医師も同乗。サイレンを鳴らしながらの搬送で、わずか30分ほどで転院先の病院に到着することができた。

 ここからの治療は順調だった。21日の午後に必要な検査を済ませ、22日の午後には手術。内視鏡を使って、ゼリー状になってチューブでは抜けなくなっていた胸空内の水を掻き出し、洗浄のためのチューブを2本挿入。抗生剤の点滴を打ちながら、レントゲン撮影や血液検査による炎症反応や白血球の経過を観察。26日にはチューブを1本抜き、28日には残りのチューブも抜いて、29日の血液検査の結果を確認して退院することができた。個人病院で最初に診察を受けてから、24日目のことである。

 「最初に病院に行ったのが6日で、当院に入院したのが21日。ちょっと時間がかかりましたね」―手術後、社会保険中央総合病院の担当医師がそう言った。確かに、最初から呼吸器外科にかかっていれば、手術から退院まで10日もあれば治療できたかもしれない。そうは言っても、胸が痛むから呼吸器外科に行こうとは考えもしなかった。

 しかし、個人病院で、最初にレントゲン写真を撮影し、肺に水が溜まっているのを確認して、その場で呼吸器外科を紹介してくれていれば、もっとスムーズな治療が可能だっただろう。いかに個人病院での初診から、専門病院への適切な医療連携を図るかは、患者の負担を軽減するだけでなく、医療費の適正化にもつながる重要な課題だと実感した。

 病気の原因は、肺に溜まった水からは特定の病源菌は特定できず不明だが、とくに悪性のものは見つからず、抗生剤を飲みながら完治をめざす。長い間、肺にチューブを入れていたので、まだ痛みは残っているが、胸そのものの痛みは嘘のように消えて回復は順調と言えるだろう。

 それにしても、入院したのも初めて、手術も初めて、さらに救急車で搬送されたのも初めてと、初めて尽くしの体験だった。健康を過信して体調管理がおろそかになっていたことを深く反省した次第である。

 今回の入院では、多くの方に多大なご迷惑、ご心配をおかけいたしました。深くお詫びいたします。2007年は気分も新たに、年初から仕事に取り組んでいきたいと思いますので、ご支援のほど、よろしくお願いいたします。